例題1
解説
1:1kgの物質に1Jのエネルギーが吸収された時の吸収線量が1Gyです
2:1eV=1.6E-19Jであり、1keV=1.6E-16Jです
3:エックス線のエネルギーEと波長λとの関係はλ(nm)=1.24/E(keV)より、λ(nm)=1.24/10=0.124(nm)である。
4:G値は、100eVの放射線エネルギーを吸収した時に化学反応で生成あるいは破壊されるラジカル(分子やイオン)の数である。大線量測定用の化学線量計で用いられる。
5:エックス線エネルギーEと波長λ、振動数νの関係は E=hν-hc/λ で与えられる。hはブランク定数,cは光の速度である。従って、エックス線のエネルギーは振動数に比例し、波長を反比例する。
例題2
1:1Gy=1J/kgでいずれも吸収線量の単位である
2:線量当量の単位はSv, 線量係数・吸収線量である
3:eV, Jはエネルギーの単位であるが、Vは電圧、電位差、起電力の単位である。
4:照射線量は、エックス線で単位質量の空気を照射した時に生じる電荷で、単位はC/kgである。 C(クーロン)は電荷の単位である。
5:エックス線は空気を直接電離しない。空気との相互作用の結果生ずる高速電子が、空気を電離する。空気カーマは、空気の微小な谷体積当たりにエックス線の相互作用によって生成された2次荷電粒子(電子)の運動エネルギーの総和であり、単位はGy(J/kg)である。
例題3
1:G値は100eVの放射線エネルギーを吸収した時に化学反応で生成あるいは破壊されるラジカル(分子やイオン)の数であり、大線量測定用の化学線量計で用いられる量である。
2:W値は気体中に1個の電子イオン対を生成するのに必要な平均のエネルギーであり、電離箱で放射線を測定する時の基本的な量である
3:ε値は、半導体中に1個の電子正孔対を生成するのに必要な平均エネルギーであり、半導体検出器でエックス線を測定する時の基本的な量である。
4:サーベイメーターは、エネルギー依存性などのため、指示値に校正定数をかけることで真の線量や線量率を求めている。
5:ガス増幅度は、電子なだれを利用する電離電荷増倍法の利得のことで、比例計数管に対して用いられる。シンチレーション検出器とは無関係である。
コメント